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無宗教の墓 | お参り(2)
寺院経営の霊園はその中や、近くにお寺があることや、お坊さんがいらっしゃるというメリットがあります。葬式や墓は亡くなった人の問題ではなく、残った人の問題なのです。どこか遠い存在だった死を、身内の死によって直近のものとして感じ、その課題をどう乗り越えるかを問われるようです。
考えてみれば先祖というのもすでにこの世的なあり方にはない超越的な存在ですから、その存在に対して敬いの気持ちを強く持つ日本人というのは、それを自分自身が宗教的な振る舞いであると自覚しているかどうかは別にしても、非常に宗教的な感性の持ち主たちであることは間違いないのではないかと思うのです。仮に無宗教者がいて亡くなったからといって、残された人の宗教観で葬儀や追慕が行われるのです。
無宗教葬儀とは宗教者を呼ばない葬儀なのです。宗教儀式が無いため、予めご遺族は式の流れやお別れの言葉を考えなければいけないのです。折々に優しい表情と厳しい表情を変幻自在に魅せてくれる豊かな自然環境に囲まれて文化を育んできた日本人は、あらゆる自然現象に対してあらゆる神仏を見いだす八百万の宗教観を発達させてきたと言われているのです。無宗教葬儀はまだ一般化されていないため、会葬者の中には戸惑いを感じられる方もいるのです。
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